バイナリーオプション取引の手法はいくつかありますが、中にはギャンブルのように負け続けると損失がどんどん大きくなるものもあります。
一度でも勝つことができれば、その損失を取り戻すことも可能ですが、資金に余裕がなければできないものです。
ですが、このような手法は相場の分析力がなくてもできますから、リスクが小さく済むのであれば、試してみたいと思いませんか?
そこで今回は、バイナリーオプションでスライド法を使った取引をご紹介します。
もちろん、テクニカル指標などを使って、相場が上がるのか下がるのか予測がつくようになれば勝ち続けることができ、勝率アップにつながっていく手法ですので、ぜひご覧ください。
マーチンゲール法とは違うの?
バイナリーオプション取引で、賭け金を増やしながら取引していく「マーチンゲール法」がありますが、同じような手法の1つに「スライド法」があります。
スライド法も負けた場合の賭け金を増やしていく手法ですが、マーチンゲール法と決定的に違うところはリスクの大きさです。
マーチンゲール法は、負けた場合に次の賭け金を倍にしていき、勝った場合はペイアウト率に応じた利益が得られて、また最初の賭け金からスタートします。
一回でも勝つことができれば、それまでの損失分をカバーできる可能性がありますが、それだけ負けたときのリスクも大きい手法です。
それに対してスライド法は、負けた場合に次の賭け金を1.25倍(基本)にしていき、勝った場合はペイアウト率に応じた利益が得られて、1つ前の賭け金に戻ります。
負けた時の損失をカバーするために何回か取引を重ねることになりますが、その分リスクも小さく済む手法です。ただ、短期間に大きな利益を得ることはできません。
では次に、スライド法をもう少し詳しくみていきます。
スライド法とは?
スライド法は、負けた時には賭け金を多くしていき、勝った時には賭け金を元に戻していく、そうして賭け金を行ったり来たり(スライド)することからきています。
スライド法の大きな特徴として、勝った取引の次の賭け金は1つ前の賭け金に戻すというルールがあります。これが、負けた時の損失が大きくならない仕組みです。
取引に勝つと、次はもう少し賭け金を増やして利益を上げたいものですが、これは同時に負けた時のリスクも引き上げることになりますよね。スライド法は、勝った時に賭け金を減らすことで負けた時のリスクを抑える手法なのです。
具体的に、賭け金 1,000円で倍率 1.25倍、ペイアウト率 1.8倍でスライド法を使った取引をしてみましょう。
- 1回目:1,000円 負 ペイアウト:0円 損益:-1,000
- 2回目:1,250円 負 ペイアウト:0円 損益:-2,250
- 3回目:1,563円 負 ペイアウト:0円 損益:-3,813
- 4回目:1,953円 勝 ペイアウト:3,516円 損益:-2,250
- 5回目:1,563円 勝 ペイアウト:2,813円 損益:-1,000
- 6回目:1,250円 勝 ペイアウト:2,250円 損益:0
- 7回目:1,000円 勝 ペイアウト:1,800円 損益:800
マーチンゲール法で同じ取引をすると、3回目の損益が -7,000円となり、4回目に勝つことで -600円まで取り戻すことができます。
マーチンゲール法と違い、負け続けた時の損失が小さい代わりに、その後勝ち続けなければ損失を取り戻せないのがスライド法です。言い方を変えると、勝ち続けて最初の賭け金に近づくほど利益が得られる手法なのです。
もちろん、基本となる賭け金の倍率を1.25倍より高い倍率にすることで、勝った時のペイアウトも大きくなります。ですが、それと同時に負けた時のリスクも大きくなるということです。
スライド法はどの取引時間を使うか?
スライド法を使う場合の取引時間は、15分から1時間くらいがおすすめです。
なぜかというと、取引で引き分けとなってしまった場合には「負け判定」となり、損失がでてしまうからです。
スライド法はマーチンゲール法のように、勝った時の利益が大きくありません。負けが続くと損失を取り戻して利益が出るまで何度か取引を続けることになります。
短期取引は、30秒・1分・3分・5分と判定までの時間が短く、相場は常に細かく上がり下がりを続けています。短い時間で、勝てる自信のあるエントリーポイントを決めるのは、非常に困難ですよね。
相場にそれほど動きがない状態で判定時間を迎えることもあります。一か八かでエントリーしてしまうと取引で引き分けとなってしまう可能性もあり、損失が出ると利益が出るまでまた取引を重ねなければなりません。
ですから、スライド法のように利益が少ない手法の場合には、判定時間までに相場がどう動いているのかをじっくり分析して、確実なエントリーポイントをねらうことで勝ち続けることができます。
バイナリーオプションでスライド法を使うなら・・
スライド法は、利益が大きくないかわりにリスクが小さいため、分析なしで取引してもそんなに大きな損失にならないのでは?と思ってしまいますよね。
ですがマーチンゲール法のように、一度の勝ちでそれまでの損失をカバーできる可能性があるわけではありません。負け続けると、今度は利益が出るまで勝ち続けなければならないのです。
そうなるとやはり、相場を分析する力が必要になります。相場の動きが予測できるようになると、負け続けることがなくなって勝率が上がっていきます。
スライド法を使うときの注意点
何回負けたらおしまいにするかを決めておく
スライド法は、負け続けた分勝ち続けなければ、利益を得ることができません。勝ち続けなければならない回数は、賭け金の倍率を上げることで少なくなってきますが、その分リスクも上がります。
この手法の良いところは、リスクが小さいことです。リスクを抑えて取引をするのであれば、負け続けた時のやめどきも考えておきましょう。
運任せでは勝ち続けるのはむずかしい
バイナリーオプション取引は、上がるか下がるかの二者択一なので運任せで取引することも可能です。ですが勝ち続けるとなると、そうはいかないでしょう。
スライド法も、勝ったり負けたりを繰り返しているだけでは、利益にはつながりません。だからといって、倍率を上げていくと当然リスクも増えるので、大きな損失が出る可能性が高くなります。ますます運任せではできないですよね。
ではどうしたら良いかというと、確実に勝てるエントリーポイントを見つけられるようになることです。
そのためには、相場を分析する力が必要になります。色々なテクニカル指標(ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、トレンドラインなど)を使い、ここだ!というポイントが探せるようになると、スライド法でも勝ち続けることが可能です。
スライド法に向いている人
資金に余裕がある
スライド法はリスクが少ないとはいえ、負けが続いた時は損失がふくらむので、やはり資金に余裕があった方がいいでしょう。
ですが、資金の多さに関わらず負けが何回続いたらやめるかなど、取引は自分のルールを守りながら進めるべきです。
スライド法に使う上限金額を決めている
相場の分析ができない、面倒くさいという人でも、スライド法はできます。ただし、その場合は運よく勝ち続けることもありますが、反対に負け続けることもあります。
スライド法にかける上限金額があり、それ以上は使わないと決めているのであれば、計画的にバイナリーオプションを楽しめるでしょう。
デモトレードで練習を重ねる
最初から実践で行うのは、どんな取引でも勇気がいりますよね。そんな時には、何度も取引の練習ができるデモトレードシステムの利用をおすすめします。
資金が不要なので安心して練習できることはもちろん、いろいろなインジケーターが使えたり、転売の練習ができたりなど、試してみたい方法がある場合には非常に助かるシステムです。
- ザオプション 〜フリーデモ
- ハイローオーストラリア 〜クイックデモ
まとめ
- スライド法とは、負けた時は賭け金を一定の倍率で増やし、勝った時は1つ前の賭け金にする取引の手法
- マーチンゲール法との違いはリスクの大きさ
- スライド法の判定時間は、15分や1時間で取引するのがおすすめ
- バイナリーオプションでスライド法を使う時には、相場の分析をすることで勝率アップ
- スライド法を使うときの注意点
- 何回負けたらおしまいにするかを決めておく
- 運任せで勝ち続けるのはむずかしい
- スライド法に向いている人は
- 資金に余裕がある
- スライド法に使う上限金額を決めている
- デモトレードで練習を重ねることがおすすめ
今回は、バイナリーオプション取引で使うスライド法をご紹介しました。
バイナリーオプション取引をする場合は、利益は大きく、リスクは小さい取引をしたいものですよね。ですが、実際は大きな利益を得る代わりに、負けた時の損失は大きくなります。
スライド法であれば、勝った時の利益は決して大きくはありませんが、負け続けた時の損失を抑えることができます。
上がるか下がるかだけで選んでいっても、ある程度は利益を残すことは可能ですが、相場の分析ができるようになることで、勝ちにつながる取引が増えて勝率を上げることもできるようになります。