バイナリーオプションで取引する時に、ここで確実に勝てる!というポイントを見つけているでしょうか? それとも上がるか下がるかの運まかせでしょうか?
このどちらでも取引は可能ですが、より勝ちを増やし利益を上げることができるのは、勝てるエントリーポイントを見つけて取引することです。
では、勝てるポイントを探すために何が必要なのか、今回はバイナリーオプション取引で裁量トレードができるようになる方法をご紹介します。
利益が増えていかないのはなぜ?
前回は調子良く勝てたのに、今回はついてないなぁと思ったことはありませんか? せっかく勝って得た利益が、あっという間に無くなってしまうことありますよね。
バイナリーオプションは、上がるか下がるか2つに1つですから、勝率は50%ということです。これは勝ち続けられたら利益が出ますが、運まかせでは50%から抜け出すことは難しいです。
また、ペイアウト率も関係します。
バイナリーオプションのペイアウト率は、運まかせの取引では簡単には利益が上がらないようになっています。こちらをご覧ください。
賭け金1000円・ペイアウト率1.8倍で、勝ち負けを繰り返したとします。
- 1回目: 1000円 勝ち ペイアウト: 1800円 損益: 800円
- 2回目: 1000円 負け ペイアウト: 0円 損益: -200円
- 3回目: 1000円 勝ち ペイアウト: 1800円 損益: 600円
- 4回目: 1000円 負け ペイアウト: 0円 損益: -400円
- 5回目: 1000円 勝ち ペイアウト: 1800円 損益: 400円
これを繰り返していくと、利益を得るどころか損失が大きくなっていきます。
もちろん、勝ち続けることで利益につながっていきますが、何度か負けが続くとそれと同じくらいの回数を勝ち続けなければ利益になりません。
この勝ち続けるということが、運まかせの取引では難しいのです。これが利益が増えていかない理由です。
裁量トレードできていますか?
運まかせにしない取引の方法がわかれば、勝ち続けることも不可能ではありません。そのために必要なことは、裁量トレードができることです。
裁量とは
その人の考えによって判断し、処理すること。
引用:goo辞書
色々な場面で裁量がさす意味合いが変わってきますが、バイナリーオプション取引でいうと「自分でチャートを分析し、勝てるポイントを探してエントリーする」ということになります。
勝てるポイントを探すためにテクニカル指標を使ったり、デモトレードで検証したり、色々な時間足でチャートを見てみたりと勝てるポイントを探す手段はありますが、これらを駆使することも裁量になります。
裁量を必要としないトレードは大丈夫か
もちろん、自分で探さなくても自動でエントリーポイントを教えてくれるツールは、いくらでもあります。中にはエントリーまでしてくれる自動取引ツールもあります。
これなら、わざわざ自分でチャートを分析しなくても良さそうですよね。
ですが、コンピューターが分析をしてくれるということは、テクニカル指標などを総合して見て、ある一定の条件に当てはまっていればエントリーポイントとして認識する、ということです。
問題は、社会情勢が変わった時に相場にも影響が出る可能性があるということです。
その影響によって、コンピューターが認識していた条件にズレが生じて、利益ではなく大きな損失になってしまうことも考えられます。
何もかもコンピューターにまかせて、判断までゆだねてしまうのは、取り返しがつかなくなる可能性があるということです。
裁量トレードの極意教えます!
コンピューターの判断に頼らないとすると、自分でチャートを分析・判断してエントリーポイントを見つけることになります。要するに、ここでエントリーすれば勝てると判断できるようにする(裁量トレードができるようにする)ということです。
具体的にどうしたらいいのかをまとめました。
勝ちパターンを見つける
勝ちのパターンは、テクニカル指標などを利用して相場の動きを予測することで、ある程度見つけられます。
- ある指標の2つの線が交わった時には、相場がこう動く
- この指標の範囲の中に値動きは収まることが多い
このようにテクニカル指標をチャート上に表示させて、今の相場の動きを予測することは可能です。また、アノマリーに当てはめて予測することで勝ちパターンを増やすことができます。
- 金曜日のゴトー日 … 5や0のつく日で特に金曜日には、仲値が決まるまでの時間帯に相場が上昇しやすい
- Sell in May… 5月は、GWで海外旅行者が増えるために円安になる傾向がある
アノマリに関しては、絶対そうだと言い切れるものではありませんが、そのような傾向になることが多いです。
見つけた勝ちパターンを試してみる
この条件であれば勝てると思ったパターンでも、思いもしない条件下では損失が出てしまうことがあります。
見つけた勝ちパターンが、どんな状況でも当てはまるものなのかは、きちんと検証することでより確実なものになっていきます。
相場に影響する情報をつかむ
相場は世の中の動きにも影響を受けます。値動きはトレーダーの株の売買によって起こり、社会情勢は取引する上での判断材料となります。
世の中の動きに影響されて、相場の動きが変わってしまうことがあります。そうすると今まで勝ちパターンにハマっていた条件でも、全く逆の結果になる可能性があるのです。
そうならないためにも、勝ちのパターンを見つけるだけでなく、今世の中で何が起こっているのかを知ることも大切になります。
負けた時ほど冷静になる
バイナリーオプション取引では、どんなに準備した勝ちパターンでも、負けてしまうことはあります。勝つ可能性が高いパターンでも、絶対ではありません。
大事なことは、負けて損失が出た時にあせって取り返そうとしないことです。負けた時ほど冷静に相場を判断し、確実に勝てるエントリーポイントを探しましょう。
しっかりとした資金管理
バイナリーオプションで取引をする際に大事なのが資金の管理です。勝っている時はいいですが、負けて損失が出るとつい一気に取り戻そうとして、賭け金を増やしたくなりますよね。
ですが、増やした賭け金で取引をして負けてしまうと、ますます損失が大きくなってしまい、あっという間に資金が減ってしまいます。
バイナリーオプションの取引では、資金の2~5%の取引金額で行うことが理想です。
チャートを分析すること
バイナリーオプションの取引で「勝ち続ける」ためには、やはりチャートの分析ができることが必要です。そうすることで、確実に勝てるエントリーポイントがわかってきて、勝ち続けることが多くなります。
上がるか下がるか、この2択を運まかせで取引すると勝率は 50%ですが、チャートの分析ができることでその勝率を上げることができます。
では、チャートはどのように見るといいのでしょうか。
チャートは長期 ⇨ 中期 ⇨ 短期の順番で見ていく
チャートは、色々な時間足で見ることが大切です。
- 短期足 … 15分足や5分足など
- 中期足 … 1時間足や30分足など
- 長期足 … 日足や4時間足など
短期足で相場が上昇しているように見えていても、中期足や長期足で見るとトレンド相場ではなく、レンジ相場の細かな値動きの一部だったということもあります。
裁量トレードの強い味方
色々なテクニカル指標を使うことは、相場の動きを予測する上で必要なものです。どの指標を使うことで、相場のどんな動きが予測できるのかご紹介します。
RSI
買われすぎか売られすぎかを判断する(オシレーター系)指標です。1本の折れ線グラフで表され、一般的に70〜80%以上になると買われすぎ、20〜30%以下になると売られすぎと判断できます。
買われすぎや売られすぎると、その後の相場は反転する(上昇から下降、下降から上昇)と予測でき、取引では逆張りとなります。
RSIは、レンジ相場で活躍する指標ですが、実はトレンド相場の時にも同じような動きをみせてしまいます。非常に見やすい指標ですが、これだけでは予測通りにいかないこともありますから、ローソク足を見る、時間足を長期で見るなどして判断しましょう。
移動平均線
一定期間(今日を含めて過去何日間、又は何週間)の株価の平均値をつなげて折れ線グラフにしたもので、株価の傾向や相場がどのように動こうとしているのかがわかるトレンド系の指標です。
ローソク足を一緒に見ながら、買いや売りのタイミングを探すのに使います。
移動平均線が上向きであれば相場は上昇トレンド、逆に下向きであれば相場は下降トレンドになり、横ばいであればレンジ相場であると判断できます。
移動平均線は一般的に短期・中期・長期の3本線で表すとよりわかりやすくなり、この線が交差することで相場の転換タイミングを判断することもできます。
- ゴールデンクロス … 短期線が長期線を下から超えること。相場が上向きに転換するとみられるので、買いのタイミング
- デッドクロス … 短期線が長期線を上から超えること。相場が下向きに転換するとみられるので、売りのタイミング
ただし、相場の転換とみられるタイミングには「だまし」といって、予測通りにいかない場合もあるので、少しタイミングをずらしてエントリーすることをおすすめします。
ボリンジャーバンド
ジョン・ボリンジャー(アメリカの投資家)が考えたテクニカルチャートで、移動平均線とその上下2本ずつの線で表わされます。株価の動きは、このボリンジャーバンド内に95%以上の確率で収まると言われるほど、信用できるものです。
相場が反転するタイミングや、上昇・下降傾向、その勢いなどが判断できます。
高値側の線にローソク足が近付けば売り、安値側の線にローソク足が近付けば買いのタイミングと判断できます。また、ボリンジャーバンドの幅が広いと株価の動きが激しいことを意味しています。
一目均衡表
相場がいつ変わるのか、いつ目標値に達するのか。この「いつ」を分析することに特化していて、買い方と売り方のパワーバランスが崩れた時、その崩れた方向へ相場が動くという考えの指標です。
移動平均線と同じような役目を持つ線と、現在の値動きがこれから先どんな影響を与えるかを、2本の線で表したものを使います。
これらの線とローソク足の動きから買いポイントや売りポイントを決めることができます。
ADX
上昇トレンド・下降トレンドの勢いを判断するための指標です。0から100までの数値で表され、25を超えると勢いの強いトレンドが長く続く傾向にあります。
トレンド相場でも、勢いが強く出ている時に順張りすることで大きな利益につながります。
これらのテクニカル指標は、一つだけではなく複数組み合わせて使うことで、より確実な予測を立てることができます。
まとめ
- 裁量とは …自分でチャートを分析し勝てるポイントを探してエントリーすること
- 裁量を必要としないトレードは、社会情勢が相場に影響を与えたときに頼りにできない可能性がある
- 裁量トレードの極意
- 勝ちパターンを見つける
- 見つけた勝ちパターンを試す
- 相場に影響する情報をつかむ
- 負けた時ほど冷静になる
- しっかりとした資金管理
- チャートを分析する
- チャートは長期 ⇨ 短期の順番で見ていく
- 裁量トレードの強い味方
- RSI
- 移動平均線
- ボリンジャーバンド
- 一目均衡表
- ADX
いかがでしたか? 今回は、裁量トレードの重要性についてご紹介しました。
バイナリーオプション取引で大きな利益を得るには、もちろん勝ち続けることですよね。そして勝ち続けるには、勝率50%の2択だけでは不可能なのです。
やはり、チャートを分析して相場の動きを予測することで、確実に勝てるエントリーポイントを探し当てることができます。それを繰り返すことで勝率は上がっていきます。
自分で勝ちパターンを見つけることは難しいと思います。色々なテクニカル指標や情報を活用して、どんどん勝ちにつなげていってみてください。