短時間で取引をする事ができる事が魅力のバイナリーオプション取引は、投資の初心者にも人気となっています。
海外バイナリーオプション業者での取引では、取引判定時刻を30秒後、60秒後、2分後、5分後、15分後、1時間後、2時間後、1日後など、自分で決める事が可能となっています。
たくさんある取引時間の中で、『どの取引時間で取引をしようか？』と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、バイナリーオプション1時間取引について解説していきます。
バイナリーオプション1時間取引の特徴
バイナリーオプション1時間取引の特徴を見ていきましょう。
取引時間が長い
短期取引が人気となっているバイナリーオプションの取引の中では、取引に1時間かかる1時間取引は、やや長めの取引となります。
ペイアウト率がやや低い
バイナリーオプションの短期取引に比べると、ややペイアウト率は低く設定されている事が多いです。
バイナリーオプション取引では、ペイアウト率が高い程、勝つことが難しい取引である傾向があります。
ペイアウト率が高い短期取引と比べると、1時間取引は、勝ちやすい取引である可能性があります。
分析が通用しやすい
30秒取引や60秒取引などは、取引時間が短すぎる為、相場の状況を一瞬で把握し、瞬発的にエントリーする必要があり、気の抜けない取引方法となります。
初心者には難しく、根拠を持った取引が出来無いため、勘に頼ったギャンブル性の高い取引のなってしまう可能性があります。
1時間取引では、判定までに時間がかかる分、じっくりと分析する事が可能となり、冷静な取引をする事ができます。
相場が予想に反して、取引に負けそうなときでも、損切・転売をする事により、大きな損失を防ぐ事が可能となります。
取引回数を抑える事が出来る
短期取引が魅力のバイナリーオプション取引ですが、短期取引を繰り返す事で、多くの損失を出し、資産を無くしてしまう恐れがあります。
1時間取引では、一日に最大24回の取引回数となり、何百回と取引が可能な短期取引と比べると、取引回数は少なくなります。
分析の精度を上げて、根拠を持った取引をする事により、無駄な取引を無くし、安定した勝率をあげられるような取引を心掛けましょう。
1時間取引の攻略法
1時間取引での攻略法を見ていきましょう。
チャート分析をする
チャートの分析方法はたくさんあります。
色々な方法を試して、自分なりの勝てる手法を見つける事が、大切となります。
ここでは、ライントレードでのレンジブレイクを狙ったエントリー方法を紹介します。
ライントレードとは、水平線、トレンドライン、チャネルラインを使って、相場の流れ、反発、相場の転換期を予想し、バイナリーオプションの取引をする手法のことです。
反発とは、値動きが進んでいた方向と反対側へ跳ね返るように動く事を言います。
ローソク足のチャートに線(ライン)を結び、線の向かう方向や傾き・ローソク足との位置関係から、相場を見極めて予測し、エントリーするタイミングを見つける事が出来ます。
ローソク足とは、始値・終値・安値・高値の4つの値動きを表します。
長方形の形(胴体)と上下に伸びる線(ヒゲ)の長さによって、相場の動きを時系列で記録する分析方法です。
ヒゲの部分に線を引く人、胴体に線を引く人と、どちらのタイプも居てる為、どちらに線を引くかは、自由です。
ヒゲに合わせてラインを引くのか胴体に合わせてライン引くのかを、きちんと統一するようにしましょう。
ラインには、大きく3種類あります。
水平線、トレンドライン、チャネルラインと呼ばれるものです。
水平線
- 水平線は、レジスタンスライン・サポートラインの2種類に分けられます。
- チャートの最高値・最安値にそれぞれ真っ直ぐに線を引きます。
- チャートで何度も反発している所を線で結びます。
レジスタンスライン
- 上値抵抗線とも呼ばれています。
- 線(ライン)を引いた高値以上に値動きが上がらないだろうという目安になります。
サポートライン
- 下値支持線とも呼ばれています。
- ラインを引いた安値以上に値動きが下がらないだろうという目安になります。
トレンドライン
- トレンドラインは、相場にトレンドが発生している時に結ぶ線(ライン)の事を言います。
- 傾きが急であれば、トレンドが強い事を表します。
- 傾きが緩やかであれば、トレンドが弱い事を表します。
- 上昇トレンドライン(下値支持線)と下降トレンドライン(上値抵抗線)があります。
上昇トレンドライン
- 上昇トレンドは、相場の値動きが上がり続けている状態の事です。
- 上昇トレンドラインは、ローソク足の陽線(始値が終値より小さい時のローソク足)の安値と陽線の安値を結びます。
- トレンドラインを引いたときに、右肩上がりに上昇します。
下降トレンドライン
- 下降トレンドとは、値動きが下がり続けている状態の事です。
- 下降トレンドラインは、陰線(始値が終値より大きい時のローソク足)の高値と陰線の高値を結びます。
- トレンドラインを引いたときに、右肩下がりに下降します。
チャネルライン
- トレンドラインと平行に引いた線の二つの線の事を言います。
- トレンドラインと平行に引いた線の事をアウトラインと呼びます。
- アウトラインには、2種類あります。
チャネルアップ
- 上昇トレンドの時に、高値と高値を結ぶと呼ばれるラインの事を言います。
チャネルダウン
- 下降トレンドの時に、安値と安値を結ぶと呼ばれるラインです。
- 相場は、チャネルラインの幅の間で値動きします。
- チャネルラインの傾きが急なときは、トレンドが強く、緩やかな時は、トレンドが弱い事を表します。
- チャネルラインの幅が広いほど、トレンドが強く、長く続くことを表しています。
ローソク足がラインに当たったからと言って、必ず反発が起きるとは限りません。
そのまま、ラインを抜けて、値動きが上がっていく・値動きが下がっていくこともあります。
ラインを抜けて動き続ける時の事をラインブレイクと呼びます。
ラインブレイクが、起きると『相場が転換』すると予想されます。
『だまし』というラインブレイクしたにも関わらず、トレンド相場が生まれず、元の動きに戻ってしまうという現象の事を言います。
エントリータイミングの例
- チャートを１時間足でみて、長いレンジ相場を見つけましょう。
- ローソク足がレジスタンスラインまたはサポートラインを抜けるのを確認する。(ブレイク＆強いトレンドが発生する可能性が高くなる。)
- ダマシに合わないために、すぐにエントリーせずに、確実にブレイクしたとわかってから順張りでエントリーしましょう。
順張りは、相場の値動きに合わせて、トレードする方法です。
値動きが、上昇していれば、そのまま上がり続けると予想する事を言います。
安定したトレンドが出来ている事・値動きが激しすぎない相場、通貨ペア、時間帯で取引しましょう。
値動きが激しくなると、相場の転換が起こりやすくなる為、穏やかなトレンドを探す事が大切となります。
色々なローソク足を見る
1時間取引で、勝率を上げる為には、1時間足だけでなく、色々な時間足を見ることが大切になります。
他の時間足での動きを読み、全体的な相場の状況を確認する事で、より精度が高く、根拠を持った取引が可能となります。
時間帯を意識する
世界各地に為替市場が存在します。
市場がオープンする時間帯は、値動きが活発になる為、トレンドが出来やすい時間帯となります。
特に、世界三大市場と言われる市場(日本市場、ニューヨーク市場、ロンドン市場)が開いている時間は、大勢の投資家が取引に参加する時間＝トレンド相場が発生しやすい時間帯と言えるでしょう。
取引時間
- ニューヨーク市場 22時 ~ 7時（21時~6時：サマータイム時）
- ロンドン市場 17時 ~ 2時（16時~1時：サマータイム時）
- 日本市場 9時 ~ 18時
市場の開始直後は、値動きが激しくなります。初心者には、トレンドの見極めが難しくなります。
30分~１時間程度値動きが落ち着き、安定したトレンドが確認できるまで待ちましょう。
サマータイムがある夏期間(3〜11月)は、開始時間、終了時間が一時間早くなるので注意が必要です。(アジア圏を除く市場)
経済指標の発表
経済指標とは、アメリカの雇用統計や景気指数などの経済状況を数値化してものです。
経済指標が発表されると、相場の値動きが激しくなり、分析が通用しない可能性が高くなります。
特に人気の高い通貨に影響を与える発表には、注意が必要です。
アメリカでは、毎月第一金曜日に発表され、その後の市場の値動きは激しくなるので、覚えておいた方がいいでしょう。
転売を上手く使う
1時間の取引の中で、利益が確定している段階で転売がすることにより、確実に利益を出す事ができます。
判定の時間に負けてしまう可能性を避ける事が可能となり、精神的な負担を軽くする事ができます。
判定時間までの時間が長ければ長い程、ペイアウト率が低くなるので、出来るだけ判定時間近くで転売するようにしましょう。
また、自身の予想に反して、相場の転換が起こってしまった場合などに、転売を行い、損失を抑える事が可能となります。
転売を上手く利用する事によって、バイナリーオプション取引の勝率や利益は、大きく変わる可能性があります。
バイナリーオプション業者により、転売ができない場合もあるので、事前に取引ルールを確認しましょう。
まとめ
バイナリーオプションの1時間取引について解説してきました。
短期取引と比べると、短時間で大きく利益を得るという事は難しくなりますが、ギャンブル性が低く、安定した勝率を得ることで、利益を増やす事が可能な取引方法となります。
トレンドの状況により、バイナリーオプションの1時間取引と短期取引と切り替えるなど、取引方法を増やしていくと良いでしょう。
